UBTECHはプログラマブルロボットを販売する企業だが、今回リリースしたものはヒト型ではなくユニコーン型だ。プログラムによってツノを光らせたりうなずかせたりできる紫色のユニコーンについてみていこう。
・プログラミングの結果がカラーでわかる
「UnicornBot」で遊べば、プログラムの入力、出力、ループなどの概念が学べる。LEDやサーボモーター、DCモーターなどのパラメーターを変化させることで、視覚的にロボットの動作への影響が確認できて、子供は自然とプログラミングに興味を持つだろう。ただ、ここまでは一般的なプログラマブルロボットと同じ。UnicornBotの特徴はプログラムしたものの反映がよりわかりやすいところだ。
胸にはカラーセンサーを備え、色付きカードをかざすとそれに対応したアクションをする。また、ツノのLEDの発色パターンもプログラムによって鮮やかに変化する。
子供は、光の変化を感情と関連づけるのが好きで、例えばツノが赤く点灯したときには、怒っているように激しく頭を上下させるようなプログラミングに楽しみを見出すようだ。
・女子にもSTEMへの関心を
Android/iOSアプリから、ステップバイステップのガイドに従って操作が学べてユーザーフレンドリーにできている。プログラミングはビジュアルプログラミング言語のBlocklyでおこない、ブロックをドラッグ・アンド・ドロップで組み合わせるだけでも一連の命令が完成する。
カラーセンサーからの入力を受けて、LEDのツノやDCモーター、2台のサーボモーターに命令が送られ、ロボットが動く仕組みだ。
なぜユニコーンかというと、特に女の子にもSTEMに関心を持ってもらおうとの意図があるようだ。動きよりも色の操作にこだわった理由もそこにあるのだろう。STEM教育用のロボットがたくさん出ているなか、女子をメインターゲットに含めた製品はあまり見ない。
UBTECHは幅広いユーザーからのフィードバックを受け、製品の改良を続けており、今後はAR機能を実装したロボットもリリース予定とのこと。
STEM教育キットの展開も進めており、将来のSTEM人材を育てるのに寄与してくれそうだ。
参照元:UnicornBot Will Enchant Kids Into Learning STEM and Coding/IEEE Spectrum