・イタリア全土を網羅する初のネット専業スーパー
近年、イタリアでは、ネットスーパーへの需要が急速に伸びており、ミラノ工科大学の調査によると、2017年時点での市場規模は、前年比57%増の2億4000万ユーロ(約312億円)にのぼる。
「Cicalia」は、約200品目の青果物を含め、1万品目を取り扱い、配送料4.90ユーロ(約640円)で、イタリア国内であればどこでも配達してくれるのが特徴。
ユーザーは、ウェブサイトで24時間いつでも注文でき、注文した商品は、自宅などの指定場所のほか、イタリアで1600カ所に設置されている「Fermopoint」の荷物受取専用スポットでも受け取ることができる。
・イタリアでのネットスーパーの広がり
イタリアでは、大手スーパーを中心に、ネットスーパーの導入が広がり、イタリア最大の消費生活協同組合「Coop Alleanza 3.0」では、2017年2月、首都ローマやボローニャなどを対象エリアとする公式ネットスーパー「EasyCoop(イージーコープ)」を開設。イタリアで第2の市場シェアを有する食品スーパー「Conad」でも、ローマを含む、一部の都市を対象に、ネットスーパーを始動させている。
「Cicalia」は、これらの大手スーパーに先駆け、イタリア全土にサービスを展開しており、流通・販売チャネルが限られがちなイタリアの過疎地域での利用も大いに見込まれている。(文 松岡由希子)
Cicalia