・オフィスに日替わりのランチメニューを配送
「Peach」は、現在、シアトル、ワシントンD.C.、ポートランドなど、米国8都市で展開。各地域ごとに厳選した優良飲食店と提携し、「Meat(肉)」「Veg(ベジタリアン)」「Lite(軽食)」「Special(期間限定)」の4種類の日替わりメニューを1000カ所以上のオフィスに配達している。
「Peach」のサービス対象エリアとなるためには、同一のオフィスもしくはオフィスビルで50名以上の会員登録が必要。
対象エリア内のオフィスで勤務するユーザーは、会員登録すると、毎朝、その日のメニューリストがSMSで通知され、これに「Yes」と返信すると、クレジットカード決済により希望するメニューを注文できる仕組みだ。
SMSで商品の到着予定時刻が通知され、ランチタイムには、オフィス内の指定場所で商品を受け取る流れとなっている。
・米国で飲食店向けデリバリーサービス市場が拡大中
フード業界専門コンサルティングファーム「Pentallect」によると、米国における飲食店向けデリバリーサービス市場は、2017年時点の85億ドル(約9520億円)から2022年には155億ドル(約1兆2880億円)に達するとみられている。「Peach」と同様のサービスとしては、米アマゾン・ドットコムでも、2016年、オフィス向け昼食デリバリーサービス「Daily Dish」の試験運用に着手。
米国では、飲食店向けデリバリーサービス市場の拡大とともに、その多様化もさらにすすみそうだ。(文 松岡由希子)
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