これまでGumroadではクリエイターへの売り上げ代金支払いにPayPalを活用していた。PayPalの利用はさほど難しいわけではないが、日本で浸透しているとは言いがたく、また利用するにはPayPalのアカウントを開く必要もある。そこで、もっとシンプルな方法をと全銀ネットワークを採用した。これにより、日本のクリエイターは自分の銀行口座への代金振り込みを指定できるようになった。
この銀行振込の導入で、かつてGumroadを利用し、しばらく離れていた大口の売り手が再びGumroadで販売するようになるなど、日本での販売額は28%増加したという。また、サイトは基本的には英語だが日本語でも表記されるようにするなど、日本ユーザーのサポートも拡充した。
こうした支払い手法と言語のローカライズは日本が第1号で、今後は他国でも同様のサービスを展開したい考えのようだ。加えて、その国の実情に最適化したサービスの展開も検討しており、例えば日本においてはショートメッセージ向けのデジタル小説が数多くあることから、ショートメッセージアカウントへの小説配信などもありえる、としている。
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