具体的には特別車両を提供しているのだが、オーストリア赤十字社に寄贈したドローン搭載の特別仕様ディスカバリーの運用がこのほど始まった。
・18カ月のコラボ作業
この車両は、Project Heroのコンセプトカーとして製造された。3リッターのtd6エンジンを搭載したディスカバリーがベースで、そこに特別な機能を加えているというものだ。ランドローバーの特殊車両を担当するチームとオーストリア赤十字社の18カ月にわたるコラボ作業で作り出された。
・現場指揮所にもなる
最も注意をひくのが車内に搭載されたドローンだ。8つのローターで飛行し、内蔵する赤外線カメラで440メートル先の人間、1000メートル先の車両を確認できる。災害などでは道路が遮断される現場もあり、そうしたときにドローンを飛ばして現場の確認ができる。オペレーターは車両備え付けのコンピューターのタッチスクリーンをタップするだけでオブジェクトを追跡でき、正確な座標も確認できるとのこと。
そのほか、同車両はラジオアンテナを搭載していて、現場での指揮所にもなる。また、昼夜関係なく活動を行えるよう、周囲360度を照らす照明設備も搭載している。
ランドローバーによると、同社は1954年から赤十字のサポートを行なっていて、これまでに車両120台を寄贈しているという。
Land Rover