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ヴァージンアトランティック航空、産廃ガスを燃料とした初の商業フライト運航

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ヴァージンアトランティック航空が、産業廃棄ガス活用した環境に優しいジェット燃料を開発すると発表したのは2011年のこと。それからパートナー企業LanzaTechと研究を重ね、昨年はテストフライトを行なった。

そして満を持して10月3日、産廃ガスからつくられたリサイクル燃料で商業フライトを運航した。

・4月に承認された燃料

この燃料は、製鉄工場から出る産廃ガスを活用している。産廃ガスには炭素が多く含まれていて、この炭素をバクテリアを使ってエタノールに変えるというものだ。

最終的に仕上がったリサイクル燃料はこの4月に、航空タービン燃料として国際的に承認されていた。

・5%ブレンド

リサイクル燃料を使った商業フライトは10月3日の米国オーランドからロンドンへの便。今回は、通常燃料に5%混ぜるという形で使用された。

LanzaTechによると、リサイクル燃料は最大50%まで使用できるが、ブレンド比率を高められるほど十分な量のリサイクル燃料をまだ製造できていない。

そのため、今後は米国ジョージアにある生産設備、そして英国にある3つのプラントで年間何100ガロンも生産する体制にしたい考えだ。

飛行機の二酸化炭素排出量は大きく、各航空会社や航空機メーカーも機体を軽量化して燃料効率を高めたり、木材由来のバイオ燃料の活用を検討したりと取り組んでいる。

しかし、今回の燃料は、産業廃棄ガスをリサイクルしているという点でかなり画期的。“原料”は世界中に豊富にあり、生産量を確保し、利用する航空会社も増えてくればかなり大きな取り組みとなりそうだ。

LanzaTech

ヴァージンアトランティック航空

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