最大4人が搭乗でき、2週間の滞在が可能。しかもこのランダー、再利用できるという。
・ステーションを建設
人類が初めて月面に降り立ってから間もなく半世紀。人は再び月に向かう。米国では火星探査まで視野に入れた宇宙計画の中でまずは2023年に宇宙飛行士を再び月に送ることにしている。米国の計画では、月を周回するステーションを建設し、ここに宇宙飛行士を常駐させる。そしてステーションから月に探査に行くことになるのだが、その際の“足”となるのが今回のランダーだ。
宇宙飛行士4人が乗り込めるほか、貨物1トンまで搭載可能。燃料の補給なしで月時間2週間滞在できる設計という。
・月はテスト地
ロッキードはこのランダーを火星探査の一環としている。というのも、米国政府は火星を探査するという計画を公表していて、月での有人探査がその訓練になるととらえているからだ。ロッキードによると、真空、そして低い重力という環境は、テスト地として理想的なのだという。またそこでの経験が火星という未知の星の探査にも生きてくる、としている。火星探査用のランダーが発表されるのもそう遠くはないのかもしれない。
今回の月探査用ランダーのコンセプトは、ドイツで開かれた国際宇宙会議で発表された。
Lockheed Martin