そこで、ポケットサイズなのにフルバージョンのWindows 10を搭載した超小型Windows PC「Ockel Sirius A」が登場。パワフルなPCなのに持ち運びに便利なデバイスなんです。
実際に現物をお借りしたので、外観や使用用途の可能性を中心にレビューしたいと思います。
超小型Windows PC「Ockel Sirius A」
「このサイズでPCなのか」最初の感想はこれです。筆者の所持しているiPhone 7 Plusと筐体の大きさはほぼ一緒。ディスプレイの大きさはSirius Aが6インチと大きいですが、厚みが違うだけで大きさ感は同じに感じ、手に持ってみるとディスプレイの大きさも関係するのかコンパクトに感じます。
厚みの部分には、ディスプレイ端子、HDMI、USB×2 LAN、USB-Cなどがあり、デスクトップPCとして使うための端子が揃っています。
タブレットではなく、モバイルPCとしてWindows 10を動かせるのは魅力的ですが、それだけだと魅力は半分以下だと思う。外部ディスプレイと接続し、どこにでも持ち運べるデスクトップPCとして使ってこそ価値が大きいのです。
これまで、自分が構築した環境を出先で使うにはノートPCを持ち運ぶか、クラウドを利用しなければいけなかったのですが、ノートPCを持ち運ぶにはある程度の大きさのカバンやバッグが必要ですし、もし持ち運ばなくて良いなら、持ちはこばずにもっと身軽に動きたい時があると思う。
「Ockel Sirius A」なら、デスクトップの環境をスマホ+αくらいのサイズ感で「自分の環境」を持ち運べ、いつでもどこでも再現ができます。
スマホだけでプレゼンをすることはできますが、スライド作りや細かいデータを入力するなど、作り込む段階ではまだまだ仕事に向いていない場面が多いのも事実。クラウドでデータを共有していたとしても、作り込む際はどうしてもPCが必要です。
そこをひとつの端末で完結し、必要なら移動中にちょっと修正を加える、送られてきた出たをPC環境で確認するなど、素直に仕事を進められるのがとても魅力的に感じました。
Ockel Sirius Aのスペック
貸していただいたのは、無印のSirius Aで主なスペックは、Windows 10 Home 64-bit、Intel Atom x7-Z8750、4GB RAM、64GB Flashで699ドル(約7万9000円)上位版のSirius A Proは、Windows 10 Pro 64-bit、Intel Atom x7-Z8750、8GB RAM、128GB Flashで799ドル(約9万300円)と100ドルの差でスペックにかなり余裕があります。
使用用途によって選ぶと良いと思いますが、100ドル(約1万1,300円)しか変わらないので、スペックに余裕があるProがいいかなと思いますが、10万円の大台が見えてくる価格帯なので悩ましいところです。
とはいえ、これからひとつの選択肢として市民権を得そうな「ポケットの中の超小型PC」を体験できるので、いち早くゲットしてポケットPCスタイルを実現するのもありだと思います。
詳しいスペックや使用用途はこちらからどうぞ!→Ockel Sirius A (Pro) | The most versatile Windows 10 mini PC