フォードはこのほど、自動運転技術を搭載した電動の大型トラックコンセプト「Fビジョン」を発表した。

自動運転レベルは4で、ドライバーの乗車は必須だが、条件が整えば自動運転で走行できる。

・テスラのセミを意識?

写真を見て、どこかで見たことがあるような、と感じた人もいるのではないだろうか。

つるりとしたフロント部分には大きな窓があり、トラックといってもヘッド部分だけ。後部にはコンテナなどの大型荷物を載せたトレーラーをつなげられる仕様になっていて、テスラのセミを彷彿とさせる。

しかし、デザイナーによると、インスピレーションは漫画のキャラクターからきているという。

・ドライバーの負担軽減

機能面ではなんといっても、自動運転レベル4に対応するのが目玉だ。完全自動運転の一歩手前というレベル4では、高速道路などで部分的に自動運転が利用できる。

これは、欧州道路交通研究諮問会議の商用トラック向けの自動運転ロードプランに応じたものだという。

それ以外の部分では、フロントガラスは環境の明るさに応じて色を変えることができ、ドライバーの視野の上下範囲も調整できるなどの工夫が施されている。

長距離輸送などドライバーの負担が大きい輸送業界においては、自動運転トラックはゲームチェンジャーとなると期待されていて、各メーカーは今後一層開発競争にしのぎを削ることになりそうだ。

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