
オランダのアムステルダムで、これの最終形態とも呼べる「Peerby」は“ご近所さんと繋がる”を合言葉に設立されたスタートアップ企業である。
地図上に出てくるご近所さんと貸し借りできる

何かご近所さんに借りたいものが見つかった際にアプリを通して相手にメッセージすると相手に通知が届き、”No, I'm sorry(ごめんなさい)”、”Yes, but not now(あるけど、後で)”、”Yes, I do!(はい! 貸します)”のいずれかのボタンで返信するだけで取引が完了される。
ご近所さんの範囲は、近隣に住んでいる人が10人以上がサインアップした時点からご近所さんとして表示されるため、特に半径何km以内などの決まりはない。
有料版の「Peerby Go」も好調

こちらのサイトでは、貸し手側は事前に「Peerby Go」に登録し、“Neighborhood hero(ご近所のヒーロー)”という肩書きを獲得する。そこから「Peerby Go」と話し合いながら貸し出す品を決め、カタログページにそれらをアップロードし、取引が成立したらコミッションを受け取ることができるという形である。
こちらの有料版では、一年に一回は使うか使わないかのパーティーグッズや、引越しの際のお役立ちグッズなどが人気で多くの人に貸し出されている。
ただモノを貸し出すのではなく、ご近所さんから借りることでコミュニティを深めるこのシェアリングエコノミーからは今後も目が離せない。
Peerby