カナダ発のウェアラブルスタートアップ、Thalmicがホログラフィックを搭載したスマートグラスに関連した特許を申請しているようだ。

同社は、スマートグラスの新ブランド「North」を立ち上げ、コンシューマー向けに展開していく計画。

Googleですら失敗したコンシューマー向けスマートグラスの展開に、北米のスタートアップはどんな手を打ち出していくのだろう。

・Webページには、「最もスマートなメガネがやってくる」とのコピーが…

「North」は、9月にはトロントとニューヨークで広告を掲載しており、TwitterとRedditでも議論が交わされている。現時点でWebページにはプライバシーポリシー以外の情報はほとんどなく、プロダクトが本当にリリースされるかどうか疑問視する声もある。

しかし、9月22日にはRedditの共同設立者でThalmicへの投資家でもあるAlexis Ohanianが「North」のFacebook Groupに「プロダクトを手に入れなければ」との内容を投稿。これに対してThalmicの共同設立者であるStephen Lakはポジティブな絵文字で返している。

・メッセージング、ナビゲーション…といった機能が搭載される

申請されている特許からは、ホログラムによる画像の投影に、アイトラッキングやマイクが使われることがうかがえる。また、デバイスにはマイクやカメラ、温度計やコンパス、電波送信機器などが搭載されそうだ。

Thalmicは、リアル店舗を通して消費者にアクセスすることで、GoogleやMicrosoftがなし得なかったB2Cのスマートグラス市場の開拓を狙う。

手始めに、トロントとニューヨークでリアル店舗を確保しようとしているようだが、これには、「North」のスマートグラスが、着用者ごとのフィッティング調整が必要なことから、窓口を設けることによりスマートグラスの導入をサポートする意図もあると考えられる。

Thalmicは2016年9月にシリーズBラウンドで、AmazonやIntelなどから1億5800万ドル（約181億円）の資金調達を成功させているが、実店舗展開のためには、追加資金の調達が必要となると予想される。

参照元：NORTH IS THALMIC’S SECRET SMART GLASSES PLAY/BetaKit