2018年9月、そのプロトタイプが米フィラデルフィアで初めて公開された。
・プレハブ工法を応用したモジュール式の病室
この病室は、院内感染リスクを軽減するべく抗菌加工が施されているほか、出入り口には自動スライドドアを設置し、室内を安全に移動できるよう手すりが取り付けられ、すりガラスを採用することで患者のプライバシーにも配慮。これらの基本的な設計をベースとしながら、医療機関のニーズに合わせて機能や設備をカスタマイズすることもできる。
「MedModular」の製造は、モジュール式の建設技術に強みを持つフィンランドの「Admares」が受託。
部材や構成物の多くを「Admares」の工場で製造するため、品質管理を徹底でき、これらを設置先に持ち込んで建物として組み立てるため、従来の建設手法に比べて、工期を30%から50%程度短縮でき、建設コストも約30%節約できる。
・よりよい療養空間をもたらし、コスト効率にも優れている
プレハブ工法やモジュール式の建設技術を効果的に活用した「MedModular」は、患者によりよい療養空間をもたらし、コスト効率にも優れた次世代型の病室として、注目を集めている。(文 松岡由希子)
EIR Healthcare