もちろん、このeSIMを採用しているのはiPhoneだけではない。たとえばWi-FiルーターにeSIMを内蔵すれば、海外旅行の際にもわざわざSIMカード販売店を探し回る必要はなくなる。「Fonebud W」は、まさにそのようなWi-Fiルーターである。
・Qiワイヤレス充電器兼用!
Fonebud Wは専用アプリから通信プランを購入する仕組みの製品である。今のところは世界90ヶ国以上で使用できるという。4Gと3Gに対応し、最大8台のデバイスに同時接続できる。クラウドファンディング「Indiegogo」のキャンペーンページ内にネットワークパートナー企業のロゴが出ているが、その中にソフトバンクがある。日本ではこの企業が通信を受け持つということだ。
内蔵バッテリーの容量は1万mAh。35時間の連続使用が可能であるが、実のところFonebud Wは単なるWi-Fiルーターではない。裏面がQiワイヤレス充電パッドになっていて、スマホを乗せると充電が始まる。オフライン状態でもモバイルバッテリーとして利用できるのだ。
・自動的に現地キャリアへ
上に書いたように、eSIM内蔵製品だから予めデータプランに契約していればSIMカードの入れ替え作業は必要ない。国境を跨げば自動的に現地キャリアへ接続される。海外出張の際にこの機能は重宝するだろう。Fonebud Wは現在、Indiegogoで99ドル(約1万1200円)からの出資枠を設けている。今年11月からの配送予定である。
Indiegogo