・サプライチェーンをブロックチェーンで透明化
アルバート・ハインでは、ブラジルの農園でオレンジを収穫し、搾った果汁を欧州の「Refresco」に向けて出荷させ、「Refresco」で品質検査を行った後、パッケージに充填させて、各店舗に陳列するまでのサプライチェーンをすべてデータ化。これらのデータは、ブロックチェーンをベースとする「Supply Chain Information Management」社のプラットフォームに保存される仕組みだ。
消費者は、パッケージに貼り付けられたQRコードをスマートフォンで読み込むことで、原産地はもちろん、原材料であるオレンジの収穫時期や糖度まで、一連のサプライチェーンをくまなく確認できる。
・サプライチェーンの透明化にブロックチェーンが活用できる!?
アルバート・ハインは、これまでに、1万1000種類ものプライベートブランド商品を取り扱ってきた。オレンジジュースのように、国境をまたぎ、複数の事業者が介在する商品では、サプライチェーンも長く、複雑になりがちだ。
アルバート・ハインの取り組みは、ブロックチェーン技術におけるサプライチェーンの透明化への応用可能性を探るうえでも、興味深いものといえるだろう。(文 松岡由希子)
Ahold Delhaize