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米デルタ航空、NEC製の顔認識システムをアトランタ国際空港に本格導入へ

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米デルタ航空は、2018年9月、国土安全保障省税関・国境取締局(CBP)とアトランタ国際空港との提携により、米国で初めて、アトランタ国際空港の国際線コンコースFにおいて顔認証システムを本格的に導入することを発表した。

・“顔パス”でシームレスに国際線に搭乗

150以上の国内線と約70の国際線が発着し、年間利用者数が延べ1億人を超えるアトランタ国際空港で導入される新たな顔認証システムは、日本電気(NEC)が開発したもので、2018年末までに運用が開始される見込み。

デルタ航空のほか、アエロメヒコ航空、エールフランス、KLMオランダ航空、ヴァージン アトランティック航空でアトランタ空港から米国外の目的地に向かう国際線の搭乗客のうち、希望者のみが利用できる。

具体的には、ウェブサイトやモバイルアプリでオンラインチェックインする際、パスポート情報を入力したうえで、空港内の専用端末で、パスポートをスキャンし、顔画像を登録すると、顔認証により、チェックイン、荷物の預け入れ、保安検査、機内への搭乗までスムーズに行える仕組みだ。

・空港における地上業務の効率化にも寄与

2018年3月に、英国のブリティッシュ・エアウェイズが、ニューヨークなど米国4カ所の空港で顔認識システムを試験的に導入したほか、7月には、豪カンタス航空が、豪シドニー国際空港で国際線の一部に顔認識システムを試験導入するなど、航空業界で顔認識システムの活用が広がっている。

顔認証システムの導入によって、搭乗客がシームレスで利便性の高い空港サービスを享受できるのはもちろん、空港における地上業務のさらなる効率化にもつながりそうだ。(文 松岡由希子)

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