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【Interview】世界30か国の視覚障がい者が愛用!イスラエル発のAI小型カメラ「OrCam My Eye」、国内展開はどうなる?

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視覚障がい者や読書困難者のために開発された、イスラエル発のAI小型カメラ「OrCam My Eye(オーカムマイアイ)」。テッカブルでも紹介し、大きな反響を呼んだ話題のデジタルデバイスだ。クラウドファンディングでの資金調達を経て、現在は世界30か国で製品を提供している。

そんな大ヒット製品が、ついに日本でも発売されることに。世界トップクラスのウェアラブル補助テクノロジーを、体感できる日が近づいている。待望の日本仕様版について、OrCam Technologies Ltd.日本統括責任者、柳平 大輔(やなぎだいら だいすけ)氏に、話を聞いた。

・通信環境なしでどこでも利用可能

Q1:まずは、本品を日本で発売するに至った経緯から、お聞かせください。
日本の視覚障がい者人口は、約164万人といわれています。高齢化も重なり、2030年には200万人に上る、と予測されます。

「OrCam My Eye」は、世界30か国20言語の視覚障がい者に利用されていますが、日本語表記への対応は、難易度が高いものでした。弊社には、「世界中の目が不自由な、もしくは読書困難に苦しむ人々の自立した生活の一助に」という想いがあります。(そんな中)ようやく日本語版の開発を終え、9月から日本営業所を、始動したのです。

Q2:日本発売にあたって、特に変更した点はあるのでしょうか。また、特に強調したい製品の特長は何でしょうか。
日本語表記に、対応しています。自動的に日本語と英語を認識し、すぐに読み上げます。印刷物やデジタルデバイスの文字を読みたいときはもちろん、人の顔や物を一度登録しておけば、カメラの視界に入ったとき、自動的に認識して、音声で知らせてくれます。

紙幣や色の認識にも、対応しています。重さは約22.5グラム。100円ライター並みの大きさで、手軽に持ち運んで装着できるし、通信環境なしで、どこでも利用可能です。

・実践的なレクチャーやトレーニングも提供予定

 Q3:本品を利用することで、視覚障がい者の生活はどのように変わるのでしょうか。
 OrCam社のビジョンは、“人々に力を与えること”です。視覚で得ることが困難だった情報を、音声で得られるようになるので、日常の生活習慣を向上させることが、可能になると思います。(中略)

さらに、家族や友人など、目の前にいる人が音声でわかるので、これまで以上に、人と人とのコミュニケーションも、円滑になります。ハンズフリーで、配線もWi-fiも必要ないため、単独での日常活動も、サポートすることができます。
 Q4:今後の展開について、教えてください。
全国で「OrCam My Eye」が購入できるよう、メガネ店や訪問販売など、流通経路の充実に、注力しています。製品と併せて、日常生活での活用を目的とした、実践的なレクチャーやトレーニングも、提供していくつもりです。全国で体験会を開催するなど、購入機会とサポートの両方を、日本国内全土で、構築することが目標です。
取材時における本品の発売予定は、9月末。この記事が掲載される頃には、すでに販売されているかもしれない。流通経路も拡大されていくとのこと。今後の展開が楽しみだ。(取材・文 乾 雅美)

OrCam My Eye

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