そのソリューションとなるオーディオレコーダー「H3-VR」がZoomから発売される。全方位の音を拾うので、“音のVR”を可能にする。
・アンビソニックス方式
H3-VRはコーン型のベースの上に、4つの小さなマイクを搭載している。このマイクはそれぞれに違う方向に向けられ、またアンビソニックス方式を採用しているので三次元空間で360度音声をとらえることができる。アンビソニックス方式を使うと、たとえば映像を再生するときに、聞きたい音が出る方角のサウンドをステレオで流す、ということが可能となる。
録音モードはアンビソニックスのほか、ステレオとバイノーラルがある。
・ハイレゾ録音
もちろんレコーダーであるからには音質も重要。この点、H3-VRは最高24bit/96 kHzのハイレゾ録音に対応するので、音質の良さは折り紙つき。また、カメラと一緒に使うことを想定してコンパクト。サイズは76×78×123ミリメートル、重さ120グラムで、カメラの上部または下部に取り付けても映像に写り込まない設計となっている。
録音の開始・停止、フォーマットの変更など専用アプリで遠隔操作できるのも便利だ。
気になる価格は349.99ドル(約3万9000円)。10月下旬の発売となる。VR撮影を頻繁にする人で、音もグレードアップしたいという人は要チェックだ。
H3-VR/Zoom