船体のほとんどがソーラーパネルで覆われ、太陽光だけで航行できる。この手のものとしては、世界初という。
・1日に320kWh発電
SolarImpactの長さは24メートルで800kWhのバッテリーを搭載している。このバッテリーは航行10時間分の電気を賄うことができる。バッテリーを充電するのが、ルーフなど船体を覆うソーラーパネル。面積は300平方メートルもあり、日差しが十分にあれば1日に320kWhの発電が可能という。
つまり条件次第ではソーラーパネル発電だけで航行することができ、最高速度は時速22ノット(約41キロ)。SolarImpactと同規模の従来型ヨットを10ノットで走らせる場合、1時間の航行で100リットルもの燃料を使うことを考えればかなりエコだ。
・横揺れ少なく
再生エネルギーで航行するのに加え、ハイテク性もこのヨットの売りで、ハンドル操作にはAIアシスタンスが用意され、自動操縦も可能だ。また、船体を安定させられるよう、魚雷のような形をしたブイ2つを搭載しているのもポイントだ。これにより波が高いときでも横揺れを最大90%抑制できるという。
ラグジュアリーな造りで、定員はクルー1人、ゲスト10人の計11人となっている。SolarImpactコンセプトはこのほどカンヌで開かれたヨットフェスティバルで公開された。
SolarImpact