貯金は思っている以上に忍耐が必要とされるもの。知らず知らずのうちにお金を浪費してしまったり、自分のスタイルに合わない貯金金額を設定することによって挫折する事も多い。
そんな中、アメリカでスマートフォンを使って無理なく貯金ができると話題のスタートアップ「Digit」が誕生した。
ユーザーのお金の使い方によって、その人に合った貯金額を提案
「Digit」はサインアップをしたのち、独自のアルゴリズムがユーザーの登録した銀行口座の動きを分析し、無理のない範囲の貯金額を2、3日おきにその口座から「Digit」上のバーチャルな貯金箱に移動してくれる。貯金額の範囲は5〜50ドル(約550円~5500円)程度で、貯金されるごとにユーザーが登録した携帯端末あてにSMSで連絡がくる。
銀行同様のセキュリティーレベル
「Digit」を利用する際には、SMSでの連絡用の携帯番号と連携させたい銀行口座の口座番号の入力が求められる。登録する際のプラットフォームには256ビットの銀行と同レベルのセキュリティシステムが採用されており、同社がユーザーの銀行口座情報を保存することはなく、また米連邦預金保険公社によって、最高25万ドル(日本円約2800万円)までが保証されている。
チャットで簡単に残高や貯蓄の進捗を確認できる
このアプリのユーザーの67%近くがデジタルネイティヴとも呼ばれるミレニアル世代であることに注目し、チャット機能を使って貯金の状況を確認できるシステムを盛り込んだ。例えば、チャットで「引き出し」と送信すると「Digit」上の口座から預金を実際の銀行口座に移行することができる。また事前に絵文字などを設定しておけば、チャットでその絵文字を入力すれば、貯蓄の近況を確認することもできる。
「Digit」は今後、借り入れの自動返済などの新しい機能を充実させ、ユーザーの財務管理の自動化し、目玉であるチャット機能に関しても今後さらなる拡充を推し進めいてくという。
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