母乳を搾る搾乳器にもテックの波が来たようだ。英国ロンドンのスタートアップがこのほど発表したのは電動式、そしてウェアラブルな搾乳機。

ブラに挟み込むだけ、しかもウェアラブルなので家事などをしながらでも使える。電動式だが、動作音が静かなのも売りだ。

・場所を選ばない

母親と赤ちゃんの互いのタイミングが合わない時などに活用する搾乳器だが、手動式のものが主流でしかもかさばるタイプが多い。

そこで女性がより使いやすいようにと「Elvie Pump」は開発された。まず、授乳用ブラに挟み込めるサイズにし、さらに電動ながら静かな作動音で搾乳できるようにした。これにより、場所を選ばず搾乳でき、しかも時間と手間を大幅に省ける。

搾られた母乳はボトル（容量150ミリリットル）に貯められ、いつでも赤ちゃんにあげられるようスタンバイできる。

・搾乳量をアプリでチェック

また、Elvie PumpはBluetoothでスマホと連携し、ユーザーはアプリ（iOS、Andoroid）で動作をコントロールできる。搾乳の強さも7段階で調整可能だ。

便利なのは、どれくらいの母乳が搾られたのかアプリでリアルタイムに状況を確認できる点。いちいちボトルを直接見て確認する必要はない。ちなみに、ボトルが満杯になると搾乳は自動で止まる。

アプリではまた、左右それぞれの乳房の搾乳履歴も確認できる。Elvie Pumpは現在、FDA（米国食品医薬品局）の認可待ちで、年内に発売する予定となっている。価格は479ドル（約5万4000円）を予定している。

Elvie Pump