海外・国内のベンチャー系ニュースサイト | TECHABLE

TECHABLE

Enterprise 建築費用はわずか105万円!IKEAがオープンソース型のモジュール式狭小住宅を開発

Enterprise

建築費用はわずか105万円!IKEAがオープンソース型のモジュール式狭小住宅を開発

SHARE ON

このエントリーをはてなブックマークに追加
「Building Blocks(ビルディング・ブロックス)」は、大手家具量販店イケア(IKEA)の専門研究機関「SPACE10」がデンマークの建築家2名とともに6ヶ月かけて設計・開発したオープンソース型の狭小住宅である。

・低コストなモジュール式の狭小住宅

「Building Blocks」の建築材料は安価で豊富に広く出回っている合板のみで、建築費用はわずか8000ユーロ(約104万8000円)。

建築プロセスには、デジタル工作機械でデジタルデータをもとに物体を制作する“デジタルファブリケーション”が導入され、設計データをもとに、CNCルーターでパーツを切断し、組み合わせていく仕組みだ。

「Building Blocks」は、49平方メートルの狭小スペースだが、モジュール式になっているため、必要に応じて拡張可能。

また、その設計データは、オープンソースとして提供されており、誰でもダウンロードして利用できるほか、各地域の風景や地形、気候などに合わせてカスタマイズすることもできる。

・オープンソース化により万人に住宅を届ける試み

イケアでは、オープンソース型菜園ソリューション「Growroom」や、オープンソースの付属パーツでカスタマイズ可能なソファーベッド「DELAKTIG」など、食や家具の分野において、オープンソースとデジタルファブリケーションを組み合わせた新たな試みに取り組んできた。

「Building Blocks」は、このコンセプトを住宅に応用し、低コストで適応性に富んだ住空間を万人に届けようとしている点が秀逸。

「SPACE10」では、プロトタイプをもとに、より多くの建築家やエンジニアらを巻き込みながら、「Building Blocks」のさらなる設計改善をすすめていく方針だ。(文 松岡由希子)

Building Blocks

関連記事

Techableの最新情報をお届けします。
前の記事
次の記事

#関連キーワード


WHAT'S NEW

最新情報