しかし、スマートロックにも弱点がある。どの家庭も常時オンライン環境にあるとは限らないという点、全ての錠にスマートロックが適合するとは限らないという点、そしてハッキングの可能性が否めないという点。
「Locky」は、錠ではなく鍵をスマート化するデバイスである。スマートロックの弱点を補完するそうだ。
・解錠履歴を自動作成
鍵の頭を軸に装着するLockyであるが、これはスマホとBluetoothで連携する。家のドアの鍵を回した時刻を逐次記録し、また鍵のかけ忘れも認識する。鍵の使用履歴が自動作成されるという点は、セキュリティーに厳格な人にとってはありがたい機能だろう。予め専用アプリをインストールしている家族には、施錠と解錠の通知が届く仕組みになっている。これを活かせば、「17時頃に子供が帰宅した」ということが瞬時に分かる。
そしてこのLockyは、ひとつの鍵で複数の錠を開けるという場合にも対応する。Bluetooth接続のできるビーコンステッカーを各錠に設置すれば、それぞれの錠の解錠履歴を一元化した状態で作ることができる。
Lockyは鍵に取り付けるものだから、もちろん錠前を工事する必要は一切ない。
・鍵の在り処を探すアラーム機能
そういう仕組みである以上、スマートロックのように遠隔から施錠することはできない。その代わり、Lockyはアラームを発することができる。部屋で鍵を紛失した時、アプリからアラーム操作をすれば鍵の在り処が分かるというわけだ。Lockyはクラウドファンディング「Kickstarter」でキャンペーンを展開している。Locky1個とビーコンステッカー3個のセットが84ドル(約9400円)で提供されていたが、こちらはすでに締め切り。残りの出資枠も、どうやら数が少なくなっているようだ。
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