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Tech 痛いと涙を流すロボット! 治療用シミュレーター「HAL」がリアルすぎる

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痛いと涙を流すロボット! 治療用シミュレーター「HAL」がリアルすぎる

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暮らしにロボットが浸透しつつある。AIを活用したロボットたちはかなり賢く、今や会話もできるが、それでも表情に乏しいという印象がある。

しかしこのほど登場した治療用シミュレーターの男の子「HAL」は医師の動きを目で追ったり、質問の受け答えをしたり、そして痛みを感じる時は涙を流したりとかなりリアルに作られている。

・感情表現豊かに反応

HALは、米国のメーカーGaumardが新米医師や医学生のスキルトレーニングのために開発した小児患者ロボットだ。

ソフトウェアには感情表現などがプリセットされていて、目や口などの動きで怒り、瞬間的な痛み、継続する痛み、驚き、不信感、不安といった感情を顔に出せる。また、涙を流したり、あくびをしたりもする。

・外科的処置の訓練も

加えて、HALには心臓や肺、膀胱の音や脈もあり、指先からは“血”も出る。これにより、医師らは心停止のときの対応や、指先から採血しての血糖値測定、抹消動脈血酸素飽和度(SpO2)のリアルタイムモニターなどをトレーニングできる。

また、気管切開や胸腔ドレナージ、傷口の縫合など外科的な処置のトレーニングもできるようになっている。

医師には正確、そして迅速に適切な処置をする判断力や技術が求められるのはもちろん、患者を落ち着けるためのコミュニケーション力も重要なスキルで、それらを総合的に鍛えられる相手としてHALが生み出された。

普段我々が目にする機会が多い医療用シミュレーターとしては心臓マッサージ講習などに使われる人形があるが、HALはそれよりはるかに高度でリアルだ。シミュレーターが高度になればなるほどに、実際患者に対応するときにギャップをさほど感じなくなるのは想像に難くない。

Gaumard

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