そこには専門的な職業に就いている人が多く集まることから、社交場的な要素も強い。そこでThe Wingがいま導入しようとしているのが専用ソーシャルアプリだ。
・充実の施設
The Wingは、とにかく設備が充実しているのが売り。机や椅子、ソファなどがあってWi-Fiや充電設備が完備されているのは当然のこととして、カンファレンスルームやライブラリー、身支度ができるシャワー室や化粧室も用意されている。女性専用だけあって、授乳室もある。また、飲み物や軽食もあり、1日中そこで仕事をして過ごすことも可能だ。こうした充実ぶりなので、会費もそれなりで、コワーキングスペース1カ所だけの利用だと月215ドル(約2万4000円)、年間2350ドル(約26万円)。全てのスペースにアクセスできるプランだと月250ドル(約2万8000円)、年間2700ドル(約30万円)となる。
・ネットワーキングのツールに
この額は、カフェなどで仕事をするのに比べればかなり高い。しかし、集中して仕事ができる快適空間を求めている人たちが現実にいて、その需要をくみとっているのがThe Wingなのだ。会員にはさまざまな分野で専門的な職業に就いている人が多く、そうした人々が交流できるようにしようというのが今回のアプリの試み。他のSNSサービス同様、情報交換ができ、あるいはコラボしたりといったことも可能になる。また、The Wing主催のイベントも掲示されるなど、早い話、コミュニティを形成する。
The Wingは現在ニューヨークとワシントンD.C.で4カ所のスペースを展開していて、10月にはサンフランシスコにもオープンする。加えてシアトルやシカゴ、そして米国外では英国ロンドンやカナダ・トロントなどでも準備中とのことで、The Wingコミュニティは急速に広がる可能性を秘めている。
The Wing