インド・タタモーターズ傘下にあるイギリスの自動車メーカーJAGUAR LAND ROVERが臨んでいるのは、歩行者を識別するバーチャルアイ搭載型モデル。道路を渡ろうとする歩行者と目を合わせることで、未然に事故を防ぐという、画期的な設計が施されている。
・目と目が合うことで歩行者に安心感を
車両前面に備えた2つの目は、LED製。道行く人が、思わず振り返ってしまうような愛らしさだ。同社のねらいは、そこにある。大げさな目のデザインによって、車両と人間の間には、いやでもアイコンタクトが生じる。車両にはセンサーを内蔵しているので、どのみち自動停止するのだが、目の表情を明確にすることで、歩行者はきちんと認識されている、と自覚する。この“安心感”が、自律走行車普及の大きな鍵となる。ドライバーレス車両の安全性を訴える上で、これほど効果的な方法はないからだ。
・人と車“信頼関係”を重視
現在はプロトタイプが完成し、施設内に設けた仮想ストリートで、試験運転を繰り返している最中だ。ポッドが道路を横断する人と、アイコンタクトする前後の信頼レベルも、同時に検証しているという。技術ではなく、人と車の“信頼関係”を重視したこのコンセプトは、好感度大。自律走行車のお手本として、他のメーカーもぜひ見習ってほしい。
JAGUAR LAND ROVER