しかし、フィンランドのメーカーQ Yachtsが開発した「Q 30」ならそうした悩みとは無縁。電動モーターで走るタイプで、静寂性を確保し、またシンプルなデザインが優雅さを演出している。
・洋上のTesla
Q 30は2017年に発表されていたが、このほど記念すべき第1隻目がフィンランド人ラッパー歌手Jare Tiihonenに引き渡された。Q 30は全長9.3メートルの8人乗り。目玉はなんといっても静寂性で、会話の声が聞き取れるほどだ。モーターはOceanvolt AXC20、バッテリー容量は30kWhとなっている。
電気で走るクリーンかつ静かな乗り物であることから、開発元は“洋上のTesla”とうたっている。ちなみにトップスピードは15ノット(時速28キロ)だ。
・BGMを聴きながらクルーズ
電動であること以外に注目されるのが、優雅なデザイン。操舵席の後ろには、乗客がゆっくりとくつろげるソファが設置されている。乗客が向き合う形で食事することも可能で、デッキ下にも快適な空間が広がる。そしてB&O BeoplayのA1ワイヤレススピーカーが備わっているので、高品質の音楽がクルーズをさらに優雅なものにしてくれそうだ。
操舵席の前にはモニターの代わりにiPadが設置されているのも見逃せない。
今回の初納入を記念して、Tiihonen氏が登場するビデオが公開されているので、興味のある方はチェックしてみてはいかが。
Q Yachts