こうしたことから、より便利でセキュアな方法が模索されている。SMS認証なんかをお使いの方も多いと思うが、さらにセキュリティを高める方法としてFIDOという規格を利用したものがある。
FIDO 2.0が利用できるUSBトークン「Solo」をご紹介する。
・パスワードを置き換える技術
FIDOはUSB端末やNFC端末を使ってセキュアな認証を可能にする規格だ。FIDOには、IDとパスワードにプラスして物理端末を利用するU2Fと、生体情報やPINで物理端末にログインして認証に利用するUAFとがある。FIDO 2.0は、U2FとUAFの機能を補完し合って統合したものだ。
FIDOでは、端末に保存されたログインに必要な情報を暗号化のうえ送信する。つまり、万が一、SMSや認証サーバーがハッキングされても認証情報が流出しないというわけだ。
FIDO 2.0はWindows10など一部のサービスでは、すでに利用可能となっているほか、GoogleやMozilla、MicrosoftはFIDO 2.0をサーポートするWeb標準規格、WebAuthnの対応を公言している。
・ファームウェアのアップデートはブラウザからセキュアに
FIDOのためのUSB端末としては、「Yubikey」などが有名だが、じつは「Solo」の前身の「U2F Zero」という端末が2年ほど前から発売されている。「Solo」ではUSB-AとUSB-Cが選択可能となったほか、NFCもサポート予定だ。
プログラムはオープンソースとしてWeb上に公開されることになっており、ファームウェアのアップデートも、ブラウザ上からセキュアにおこなえる。
現在開発中の「Solo」は、近日中にKickstarterで資金を募る計画となっている。「FIDO 2.0」に対応するサービスが今後増えてくると考えられ、パスワードを置き換えるかしれないこの技術には要注目だ。
参照元:Designing Solo, a new U2F/FIDO2 Token/Conorpp.com