・カメラとセンサーが買い物アイテムを自動認識
利用者は、スマートフォンに専用スマホアプリをダウンロードし、事前に決済手段を登録しておくことが必要。店舗では、入口付近にあるセキュリティゲートにスマホアプリのQRコードをかざすと入店でき、冷蔵庫や商品棚から欲しい商品を選んでいく流れだ。
店内に設置されたカメラと冷蔵庫や棚のスマートセンサーは、各利用者の動きを常時追跡し、選んだ商品やその数量を正しく認識。
これらの買い物データはリアルタイムでオンライン上のバーチャルカートに反映された上で、自動で決済され、利用者が退店すると、スマホアプリ上にレシートが表示される仕組みとなっている。
なお、このコンセプトストアは、現在、招待制で試験的に運営されているが、9月中旬には、一般の消費者も利用可能となる見込みだ。
・レジレスストアでの決済規模は2020年までに8兆円超へ
米商務省によると、2018年第二四半期時点で小売売上高におけるEC比率は9.0%で、依然として実店舗での売上が全体の90%以上を占める。それゆえ、従来のレジを必要としない“レジレス店舗”をはじめ、近年、最新テクノロジーを活用した次世代型店舗の研究開発もすすんでおり、英市場調査会社「Juniper Research」では、“レジレス店舗”での決済規模が2022年までに780億ドル(8兆6580億円)を超えると予測。
2018年1月には、アマゾン・ドットコムが米シアトルにレジのない無人スーパーを開設し、話題となった。
今後、米国を中心に、レジのない次世代型店舗がますます増えていきそうだ。(文 松岡由希子)
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