・デジタルテクノロジーを活用し、利便性の高いサービス提供に注力
コストコホールセールは、年会費を支払った会員を対象に、メーカーとの直接取引によって大量調達した商品を箱売りや大容量パックで“まとめ売り”することで、低価格を実現しているのが特徴。近年では、公式ネットショップでの売上規模も伸びており、2017年度の売上高1262億ドル(約14兆円)のうち、EC比率はおよそ4%だ。
また、2017年10月には、オンデマンド型買い物代行サービス「Instacart」との提携により、生鮮食品の当日配送サービスを開始するなど、デジタルテクノロジーを活用し、消費者の多様なニーズに対応した利便性の高いサービスの提供に注力している。
・非接触型決済サービスの利用者数は2020年までに4億人超へ
英市場調査会社「Juniper Research」では、「Apple Pay」や「Google Pay」などの非接触型決済サービスの利用者数が2020年までに世界全体で4億5000万人に達し、「Apple Pay」のユーザーがそのうちの半数を占めると予測。米国の小売業界では、アマゾン・ドットコム傘下の食料品スーパー「ホールフーズ・マーケット」や米国で2300店舗以上を運営する「Albertson's」、ミシガン州を拠点とする「Meijer」などでも、すでに「Apple Pay」に対応している。
日本をはじめ、米国外のコストコホールセールの店舗でも、近い将来、「Apple Pay」が利用できるようになるかもしれない。(文 松岡由希子)
Elavon / Costco Wholesale