学生時代の自身の体験から、Sharran Deora氏が開発したのが、「Mounza」というAndroid、iOS向けアプリ。Deora氏によると、大学が公に把握している就職情報はわずか5%程度に過ぎず、多くの場合、サークルや部活関連からくるものだという。この「Mounza」は、大学と大学、就職活動者と求人企業とを結びつけ、就職情報を1つの場に集約した情報サイトだ。まずは、StanfordとUC Berkeleyの大学がパートナーシップを結び、“Stanford Technology Ventures Program”や“Berkeley EECS (Electrical Engineering & Computer Science) department”などをはじめとする、25の大学機関と連携。
学生側は、自分の興味がある就職イベントのスケジュールを入力したり、応募状況や履歴などを閲覧したり、医療または経済分野の関心があるイベントに応募することができ、自身の就職活動の管理をおこなえる。企業側は、自社が求める優秀な学生と出会うチャンスが広がる。ビジネスモデルとしては、企業に月額100ドルの利用料を課金するという収益の仕組みになっている。
現在は、約3000のユーザー数に過ぎないが、利用者は日に2度ほどアクセスしており、利用状況はアクティブで、今後は国が運用母体となっている機関などと連携を広げ、利用者を拡大したい見込みだという。求職者、募集企業ともに、就職、求人活動は大きな労力を伴うものだが、このようなアプリがあれば、双方がよりスムーズに活動を進めることができそうだ。
Mounza