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スマートバンドなどにこの機能を持たせようという動きもあるなか、Microsoft ResearchのGlabella Projectは、血圧モニタリング機能をメガネにを実装した。
このスマートグラスは、光センサーを利用して頭部にある動脈をセンシング。デバイスを装着することで意識することなく血圧データが集められる。
・脈派の伝播時間から血圧を算出
![](https://techable.jp/wp-content/uploads/2018/08/Glabella-Project-smart-glass-2-300x225.jpeg)
どうやって血圧がわかるかというと、動脈部位から発生する「脈派」を複数地点で観測して、伝播にどれだけ時間がかかったか(脈波伝播時間)を見て血圧を算出しているとのこと。
この方法は、血圧カフで腕を圧迫したり、正しい姿勢で測定が終わるまで待ったりすることがないので、着用者の負担がない。
日常生活での継続的な血圧モニタリングも、特に意識することなくおこなえるだろう。
・小型化を進め究極的にはクリップ式に
![](https://techable.jp/wp-content/uploads/2018/08/Glabella-Project-smart-glass-3-300x225.jpeg)
現行の高精度な血圧計に適用されている測定基準を満たしているかは、今後臨床現場で評価する計画だ。
今のバージョンでもバッテリーは1日持つし重量も45gと、すでに十分実用可能なレベルだろう。だが研究チームは、さらなるフレームの小型化や電力効率の向上、センサー精度の改善など、次期バージョンにむけての開発を進めているとのこと。
究極的にはクリップ式にできるくらいのサイズまで縮小し、どのメガネでも使えるようにできれば…ともくろんでいるようだ。
Microsoftのウェアラブルデバイスで継続的な血圧監視が実現すれば、日常生活の中の運動や食べ物、薬の種類と血圧との関係の解明が進むだろう。
大規模なデータが継続的に収集できるので、血圧のパターンと健康状態に関する医学的知見も蓄積されると考えられる。
参照元:Microsoft’s Glabella Project glasses aim to keep a figurative finger on the pulse of patients/IEEE Spectrum