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宇宙から地上の動物を追跡!国際宇宙ステーションに専用アンテナが設置される

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国際宇宙ステーション(ISS)を構成するモジュールのひとつ「スヴェズダ」に、2018年8月、宇宙を活用した国際的な動物研究プロジェクト「ICARUS(イカルス)」の大型アンテナが設置された。

これにより、地上で生息する動物を宇宙から追跡できるようになる。

・宇宙から地上の野生動物をモニタリング

「ICARUS」では、15年以上の研究期間を経て、国際宇宙ステーションに設置する大型アンテナと、鳥や小動物にも装着可能な重さ5グラム未満の超小型無線通信機を独自に開発した。

地上の動物に装着された無線通信機は、1日4回程度、国際宇宙ステーションの大型アンテナから電波を受けると、その都度、位置情報や気温などのデータを大型アンテナに送信。

これらのデータは国際宇宙ステーションを中継して、米エール大学や独マックス・プランク進化人類学研究所などの研究機関に届く仕組みとなっている。

・2019年初から動物の追跡データの収集を開始

宇宙からの動物の追跡は、その生態や移動などの研究に役立つだけでなく、生態系を地球規模でリアルタイムにモニタリングし、気候変動など、地球環境の変化が生態系にもたらす影響を把握できるという利点もある。

この大型アンテナを活用した追跡データの収集は、2019年初めから本格的に開始される予定。

地上の動物に装着される無線通信機は開始時点で1000台程度と想定しているが、段階的に10万台規模にまで増やしていく方針だ。(文 松岡由希子)

ICARUS

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