出かけたときにスマホの電池が残り少ないのに充電できる場所がなく、あちこち探してしまう「充電難民」のような問題もある。そんな問題を解決するスマホ充電器のシェアリングサービス「ChargeSPOT」の活用法やマーケティングについて株式会社INFORICHのCEOである秋山氏に話を伺った。
モバイルバッテリーのシェアリングサービス
Q1.ChargeSPOTのサービスについて教えてください。
ChargeSPOTは持ち運び可能なモバイルバッテリーのシェアリングサービスです。設置されている場所であれば「どこでも借りられて、どこでも返せる」ことができます。ChargeSPOTはほぼ全てのスマホに対応しております。Micro USB、タイプC、アップルライトニングの3種の端子がついています。利用料金は60分100円、その後48時間まで+100円のシンプルな料金設定となります。2日間以内の返却で最大200円で借りることができます。初回利用時に、端末保証代金として1,500円お預かりします。万が一、紛失や破損、もしくは48時間以内に返却をしていただけなかった場合に、1,500円を徴収いたします。
Q2.ChargeSPOTは現在どのような場所に置かれているのでしょうか?
現在設置されている場所は、原宿ツーリストインフォメーションセンターや渋谷駅の渋谷ちかみちインフォメーション、MOSHI MOSHI BOX原宿観光案内所など観光情報エリアで設置をしています。渋谷109やYMスクウェア原宿などのショッピングモールや、飲食店ではカフェやラーメン屋などにも設置されています。Francfranc青山店、TSUTAYAにも導入しており、今後はコンビニや鉄道にも導入予定です。他にも、時間の待ち時間に使用できるようにネイルサロンや、充電場所の少ない夏のビーチにも設置されています。また、午後17時以降の使用が多く見られたため、クラブやバー、ラウンジにも設置しています。
プロモーションのほか、災害時には非常用バッテリーとしての役割も
Q3.充電をする以外の目的で、ChargeSPOTをユーザーが訪れるメリットを教えてください。
設置場所には今後プロモーションとして、クーポンやギフトが出る機能の導入を進めています。また、災害時には非常用バッテリーや、案内板として活用することもでき、有事の際にはライフラインとしても機能可能となっています。
Q4.O2O広告などマーケティング施策として利用できるのでしょうか。
利用できます。O2O広告の市場は今後伸びると推測されています。データの活用からオンラインとオフラインのプロモーションが実現できます。利用者の行動範囲を対象にマーケティングし、より必要な情報を広告としてデジタルサイネージやアプリ内に表示することができます。
Q5.最後にChargeSPOTの今後の展開について教えてください。
香港では既に550箇所の導入が確定しています。日本では年内7000台導入する予定です。9月のタイミングでは、新台に変わる予定があり、既に多くの場所での設置が確定しています。またChargeSPOTはグローバルなサービスとして、今後タイ、ハワイ、台湾、インドネシアなど展開を進めて行く予定です。
ChargeSPOTはガソリンスタンドのように、外出時におけるスマホのバッテリー充電に最適だ。マーケティングチャネルとしての活用も今後期待できることだろう。