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貼り付けるだけであらゆる物体をIoT化できる超薄型金属タグ「LiveTag」

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米カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)の研究チームは、2018年8月、ペットボトルや壁、ドア、ヒトの腕など、私たちが日常的に触れる様々な物体に貼り付けて、IoT(モノのインターネット)化できる金属タグ「LiveTag(ライブ・タグ)」を開発した。

・貼り付けるだけであらゆる物体をIoTデバイスに

紙のように薄く柔軟性のある基板に銅はくで模様が印刷された「LiveTag」は、WiFi対応デバイスからの無線信号に反応する“ミラー”のような役割を果たし、ユーザーのタッチ操作を遠隔で感知させる仕組み。

バッテリーやシリコンチップ、電気部品は必要なく、それゆえ、バッテリー交換や電気回路の修理など、メンテナンスが不要なのも利点だ。

素材や模様を変えれば、BluetoothやLTEなど、他の通信方式にも応用できる。研究チームでは、実証実験として、「LiveTag」を用いた薄型の音楽再生用リモートコントローラーを製作。

「再生」「停止」「次曲に移動」という3種類の操作ボタンと、音量を調整するスライドバーにそれぞれ「LiveTag」の金属タグを割り当てた。

指がいずれかに触れると、WiFi対応デバイスに信号が送られ、遠隔操作によって、音楽が再生できたという。

・量産化に向けた新たな印刷手法の開発にも着手へ

「LiveTag」がWiFi対応デバイスを検知できる距離は、現時点では1メートル程度。

研究チームでは、今後、タグの感度や検知エリアの向上に取り組むとともに、低コストで量産できるよう、一般的な紙やインクを使った「LiveTag」の印刷手法の開発にも着手する方針だ。(文 松岡由希子)

UC San Diego

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