なんと充電ステーションにEVを停めるだけで、備わったロボットが車種を特定して自動で給電してくれるというものだ。
・カメラで車種を判別
このシステムのポイントは、ユーザーが車から降りて充電器のノズルを車にさしこんだりする必要がないこと。人に代わってロボットが全てを行う。これを可能にしているのが、システムに搭載されたいくつかのカメラ。画像を通して車のメーカーやモデルを判別し、それをもとに給電口の場所を特定する。
車のモデルによって給電口の場所は異なるが、このシステムではそうした問題もクリアし、さまざまなメーカーのものに対応できるという。
・車を降りる必要なし
また、このシステムでは急速充電を採用していて、充電にかかる時間は短い。ドライバーは大まかにスポットに駐車して給電口の扉を開けば、ロボットがあっという間に充電し、最後は給電口の扉まで閉めてくれる。つまり、スタッフがいるガソリンスタンドで、ドライバーが車を降りることなく給油されるような感覚でEVを充電できることになる。
このシステムはオーストリアのグラーツ工科大学のチームがBMWやMAGNA Steyr Engineering、オーストリア自動車技術会などの協力を得て開発を進めている。
実際にこのシステムがどう作動するのか、気になる方はこちらのリンクから映像をみてほしい。
グラーツ工科大学