現在、第一弾プロダクトとして、自律型トマト収穫ロボットの開発をすすめている。
・収穫のタイミングを自動で判断し、傷つけることなくトマトの実を収穫
このロボットには、“目”の働きを担う複数のカメラとセンサー、トマトを収穫するグロッパーが装着されているほか、人工知能(AI)が画像分析を行うための学習手法「CNN(畳み込みニューラルネットワーク)」を用い、トマトの実をリアルタイムで検知し、熟度や大きさ、品質を分類する仕組みを実装。
屋内農場では、センサーによって周囲の状態を常時把握しながら、栽培中のトマトを検知し、収穫の是非を判断したうえで、実を傷をつけることなくグリッパーで摘んでいく流れとなっている。
・2019年には正式リリースの予定
市場調査会社「MarketsandMarkets」によると、屋内農場テクノロジーの市場規模は2017年時点で254億ドル(約2兆8000億円)相当で、今後5年間でさらに年平均9.65%のペースで成長し、2022年までに402億5000万ドル(約4兆4220億円)に達すると予測されている。「Root AI」では、2018年8月、米ベンチャーキャピタルの「Accomplice」らから230万ドル(約2億5000万円)の資金調達に成功しており、2019年には、第一弾プロダクトを正式にリリースする計画だ。(文 松岡由希子)
Root AI