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ドローンが鳥の群れを追い払う!新たなバードストライク対策が開発される

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米カリフォルニア工科大学(Caltech)の研究チームは、2018年8月、鳥の群れを航空機から遠ざけることのできるドローン(無人航空機・UAV)専用アルゴリズム「m-waypointアルゴリズム」を開発。

韓国で実証実験を行い、ドローン1台で数十羽からなる鳥の群れを特定の空域から追い払うことに成功した。

・独自アルゴリズムを搭載したドローンで鳥の群れを効果的に追い払う

研究チームでは、鳥の群れがどのように形成され、その形を維持しているのか、群れに危機が迫るとどのように反応し、その危機を群れ全体にどのように伝達するのかなど、鳥の群れに関するメカニズムを研究し、群れを安全に移動させる「m-waypointアルゴリズム」を開発。

この「m-waypointアルゴリズム」を市販のクワッドロータードローンに搭載することで、ドローンが自律飛行し、効果的に鳥の群れを追い払うことができる。

・バードストライクによる米国での経済損失は1000億円超

鳥が航空機に衝突する“バードストライク”は、2016年の1年間に、米国で約1万3000件発生し、これによる経済損失は年間9億5700万ドル(約1053億円)規模と推定されている。

米国の各空港では、専門スタッフが定期的に巡回し、散弾銃の空砲や鳥の悲鳴に似せた“ディストレスコール”などによって鳥の群れを追い払っているが、バードストライクの防止策として十分でない面もあるという。

現時点では「m-waypointアルゴリズム」がカバーできる鳥の群れの大きさには限りがあるため、研究チームでは、今後、複数のドローンによって複数の群れを追い払うことのできる手法の研究開発にも着手する方針だ。(文 松岡由希子)

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