そんな勤怠管理の運営をもっと簡単に、スムーズにしようと誕生したのが「ジョブカン」である。「ジョブカン勤怠管理」をはじめ、「ジョブカン経費精算」「ジョブカンワークフロー」「ジョブカン採用管理」「ジョブカン労務管理」「ジョブカン給与計算」の計6サービスを展開中のクラウド型バックオフィス支援システムだ。
その中でも「ジョブカン勤怠管理」では、勤怠管理とシフト作成が同時に行え、複数拠点の勤怠データをリアルタイムに確認・集計・抽出ができるというもの。この「ジョブカン勤怠管理」を、箱根湯本ホテルが展開する「箱根湯本ホテル」「箱根ベーカリー」で導入したところ、“勤怠実績が見える化”され、導入前と比較して、アルバイト・パート従業員の月間平均残業時間約50%削減を達成したという。
今回、この経緯について、「ジョブカン」シリーズを提供するDonutsで、執行役員・ジョブカン統括責任者を務める石山 瑞樹(いしやまみずき)氏にお話を伺った。
元は自社向けシステム、アルバイトの勤怠管理を効率化するためだった
Q1.「ジョブカン」 とはどんなサービスですか?導入のメリットを教えてください。
「ジョブカン」シリーズは、「勤怠管理」を始めとして、「経費精算」「ワークフロー」「採用管理」「労務管理」「給与計算」の計6サービスからなり、企業の創業期から成熟期まであらゆるステージ・規模に対応するバックオフィス業務を効率化するクラウドサービス群です。現在3万社以上が利用しています。Q2.「ジョブカン」は、どのようにしてアイデアが着想され、開発が進められたのでしょうか。
全てが高機能でなおかつ簡単に使えるため、ITリテラシーが高くない場合でも安心して導入でき、低価格で利用できるため中小規模の企業にもフィットします。点在する各領域を効率化しながら、システム・データの一元化を進めることで大きな効果を生むことができます。
第一弾の勤怠管理システムは、はじめは自社のアルバイトを効率良く管理するために作った社内向けシステムでした。実際に完成した勤怠管理システムを自社で運用してみたら、思った以上に評判が良かったため「これは他社にも販売できるサービスだ」ということで、販売用にさらなる改良を加え、勤怠管理サービスをリリースさせたという経緯があります。その後は、基本的には、お客様の要望か、勤怠管理と同様に社内の要望に応える形で周辺サービスをリリースしてきました。
「箱根湯本ホテル」などで導入後、タイムカード集計時間、打刻ミスを大幅に削減
Q3.今回の「箱根湯本ホテル」「箱根ベーカリー」でのサービス導入の経緯と、導入による実績、問題解決への貢献について、詳しく教えてください。
当時は従業員の勤怠集計作業をタイムカードで行っていたため、各店舗マネージャーの大きな負担になっていました。また、従業員の労働時間をリアルタイムに把握できないという問題もありました。そこで、ICカードで打刻でき、集計作業も自動化される「ジョブカン勤怠管理」が導入されました。Q4.箱根ベーカリー以外での導入例、お客様の声を聞かせてください。
「ジョブカン」導入後は、クラウド上で勤怠の集計が自動化されたため各店舗マネージャーは集計作業や給与計算の手間が軽減され、残業時間が削減されました。また、ICカードでの打刻により従業員の勤務時間を正確に把握することが可能となりました。
【株式会社魚金】Q5.今後の展開、展望があれば教えてください。
従業員が毎日出勤時間と退勤時間をタイムカードに打刻(記録)する際、打刻忘れや打刻間違いが頻発していましたが、PC打刻やICカード打刻が可能となり、そういったミスが激減しました。結果、打刻チェック作業や給料計算の手間が軽減され、マネージャーの残業時間が削減されました。
また、従業員の勤務実態が見える化したため、マネージャーは残業時間が多い傾向にある従業員を把握し、残業時間の多い店舗スタッフに出社時間を遅らせたり早めの帰宅を促す指示が出せるようになりました。結果、「ジョブカン勤怠管理」を導入後2年間でアルバイト従業員の月間平均残業時間を約80%削減しました。
「ジョブカン」は現在、合計6サービスを抱え、バックオフィスを包括的に管理できるシステムへと進化を続けています。すべての企業の働き方改革実現のために、まずはクラウドERPとしてバックオフィスから企業運営・経営を支援し“効率化““加速化”していきたいと思っています。
また、国内SaaS市場に大きな成功事例がない中、外部資本0で「T2D3」を超える成長率を実現し、売上100億円を見据えているジョブカンが国産SaaSの筆頭として、国内SaaSを盛り上げるべくSaaS市場を牽引していきます。
「ジョブカン」のようなサービスを活用することで、人手不足、長時間労働が問題視されているサービス業界において、働く人も管理する人も、より“働きやすく”なる手助けとなってくれそうだ。
株式会社Donuts