そんな場合に便利な小型の電気自動車をドイツ・デュッセルドルフのスタートアップが開発中だ。なんと、1人乗りから2人乗りへとサイズを変えられるという、これまでにないタイプのEVだ。
・長さを60センチ伸ばせる
商品名は「iEV X」。1人乗りの状態では、幅78センチ、長さ160センチしかない。しかし誰かを乗せたいときは、ボディを190センチの長さに伸ばせば、折りたたまれていたシートがドライバー席の後ろに現れる。長さの調整は電動式だ。そして、荷物も載せたいときはさらに30センチ伸ばすことができる。つまり全長220センチの車となる。もちろんこの長さは乗用車に比べればかなりコンパクトといえる。
・ソーラーパネルも搭載
iEV Xには車体重量が115キロのベースモデルと、145キロの上位モデルがある。ベースモデルの場合、3時間の充電で航続距離は50キロ。ルーフトップに40ワットのソーラーパネルを搭載していて、屋外に駐車している間にバッテリーの充電もできる。最高速度は時速45キロだ。
一方の上位モデルは、バッテリー容量がベースモデルより大きく、航続距離は120キロで、ソーラーパネルも60ワットと大きい。最高速度は60キロとなっている。
また、どちらのモデルも7インチのスクリーンを搭載するほか、LEDライトシステムを採用するなど、先端技術が随所に採用されている。
現在、この車はクラウドファンディングサイトKickstarterで資金調達を展開中で、出資額は1850ユーロ(約24万円)〜となっている。
残念ながら発送先は欧州や米国限定となっているが、軽自動車が広く浸透している日本でも、電動でサイズを変えられるという発想は受け入れられるかもしれない。
iEV X/Kickstarter