そんな悩めるビール好きのために、「Brewbot」という自家醸造用ツールがイギリスで開発されているという。ビール造りの工程を単純化し、自動でビールの醸造が可能になる装置だ。もちろん、特別な知識もトレーニングも必要なく、装置とスマートフォンさえあれば、誰でも自宅でビールを造れるようになる。
「Brewbot」には専用のアプリがあり、スマートフォンと醸造用装置をBluetoothを経由して接続する。アプリにはビール造りのレシピが用意されており、スマートフォンと接続した後、ビールの材料を装置にセット。“Start Brew”ボタンをタップすると、自動的に規定量の水が加えられ、適温まで熱せられる。温まった麦汁は100度から22度まで冷やされ、醸造できる状態になる。ホップは光、特に紫外線に反応してしまうため、透明性のないタンク内で貯蔵され、飲み頃になるまで醸造が進んでいけば出来上がり。
水量や醸造の温度設定など、すべてスマートフォンの画面上で確認、操作が可能で、装置のリモコンとして、スマートフォンを活用する。「Brewbot」は現在プロトタイプが完成し、資金調達プラットフォームKickstarterでキャンペーンを開催している。ビール好きな人なら、自分で造った愛着ある“地ビール”を、自宅でゆっくり飲むことは、この上もない贅沢な時間となりそうだ。
Brewbot