ハイパーループシステムの部品の開発やテストなどを行うのが目的で2020年までにオープンさせる。試走トラックなどは設置しないようだ。
・投資額556億円
スペイン政府と研究施設を設ける協定に調印した。Virgin Hyperloop One社にとっては、欧州における初の研究施設で、投資額は5億ドル(約556億円)にのぼる。設置されるのはアンダルシア地方のBabadillaという小さな町。高度な技術を持ったエンジニアらを200〜300人を雇用する見込みだ。
・ハイテク交通産業の町
同社によると、Babadillaとその周辺には、交通やロジスティック関係の企業9000社が進出していて、スペインにおける航空産業第二の集積地でもあるという。CEOのRob Lloyd氏は発表文の中で「先端技術開発を行うのにスペインは理想的な場所」とコメントしている。
一方、同じくハイパーループを開発する米Hyperloop Transportation Technologies社はフランス・テゥールーズに走行試験を行う施設を建設中だ。こちらで使う車両はスペインで建造する。
両社とも、中東やインドなど米国外での建設計画が明らかになりつつあるが、米国と欧州がその開発や導入を支えることになりそうだ。
Virgin Hyperloop One