日本国内ではITの人材不足が深刻化しており、政府が毎年数10万人規模で育成を行う計画を発表するなど、対策を急いでいる。
人材が不足傾向にあるため、優秀な人材の奪い合いも起きており、エンジニアの年収は高騰する傾向に。エンジニア職は一般的な職業よりも給料が高いことで知られているが、ビズリーチが運営する求人検索エンジン「スタンバイ」が「プログラミング言語別年収ランキング2018」を公開している。
・世界で人気の「Go」が日本でも1位に
気になるランキングの1位は、2009年に登場し、世界的に人気がある「Go」で、提示年収の中央値は600万円。学習の容易さと実用性の高さから開発者の間で急速に人気が上昇していると見られ、求人数は去年比で約1.9倍に上昇。今後もさらに注目されることが予想されている。2位は米Twitterや米LinkedInでも採用される「Scala」で、提示年収の中央値は「Go」と同じ600万円ながら、求人数が多いものを順位の上位とするため2位に。3位は「Python」の575.1万円、4位は「Kotlin」で575万円、5位は「Typescript」で575万円とメジャーなプログラミング言語がランクインしている。
・エンジニア人材はますます奪い合いに?
既にIT人材の不足が深刻化しているが、株式会社アイ・ティ・アールのIT投資動向調査2018によると、国内企業の割超がIT予算を増額しており、なかでもAI/機械学習、IoT、ブロックチェーンなどへの新規投資意欲が非常に拡大しているとのこと。アメリカのAmazonでは新卒の社員に1000万円の年俸が提示されるなど、日本よりもさらにIT人材の給料が高く、人材も不足している現状を鑑みると、日本でもしばらく人材不足とエンジニアの給料の高騰は続きそうだ。
プログラミング言語別年収中央値を発表 1位:Go(600万円)、2位:Scala、3位:Python(求人検索エンジン「スタンバイ」調べ)