そこで開発されたのが「CYCO」という製品。これは複数に渡る錠剤と、その服用を管理するスマートデバイス。誰にでもある「ついうっかり」を防止する便利グッズだ。
・スマホアプリと連携管理
従来型の薬ケースは、あまり便利なものとは言い難い。それぞれの薬を整理しているつもりでも、どこかでそれが混ざってしまう。「この薬の種類は何だっけ?」ということも起こる。一方、CYCOはスマホアプリと連携したシステムである。CYCO内部は7分割されていて、それぞれに別の薬を入れるわけだが、その種類分けのデータはアプリに記録する。
投薬時間が近づいたらそれを知らせる機能はもちろんだが、仮に薬の種類を間違いそうになった場合、CYCO内蔵のアラームとLEDライトでそれを知らせる。スライド式の蓋の特徴を活かした設計だ。
取り出した薬の数は、CYCOのセンサーが自動認識してくれる。それらの情報がアプリに蓄積され、ひとつの投薬データを構築する。そしてこのデータは、家族と共有することもできる。
・投薬スケジュールを一目で確認
医師としても、その患者が確実に薬を飲んでいるのかということは知りたいところ。アプリを開けば、それが誰にとっても一目瞭然という点は非常にありがたい。抗生物質は、中途半端に飲んでしまうと体内の病原菌が耐性を得てしまう。だから処方された薬はしっかり飲み切らなければならない。そういう意味でも、CYCOは有益な製品と言える。
CYCOはクラウドファンディング「Kickstarter」で349香港ドル(約5000円)から。ただし、この価格の出資枠はすでに締め切られてしまったようだ。
Kickstarter