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ネットスーパーで受注した商品を自動ピックアップする恊働ロボットを米ウォルマートが試験導入

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大手スーパーマーケットチェーンのウォルマート(Walmart)は、2018年8月、米マサチューセッツ州のスタートアップ企業「Alert Innovation(アラート・イノベーション)」と提携し、ネットスーパーで受注した商品のピックアップを自動化する独自ソリューション「Alphabot(アルファボット)」を試験的に導入すると発表した。

・商品棚から商品を自動でピックアップする恊働ロボットが誕生


「Alphabot」は、ネットスーパーを通じて利用者から受注した商品を倉庫の商品棚から自動で選び出し、担当スタッフにこれを受け渡す“協働ロボット”。

冷凍食品や生鮮食品など、様々な商品を適切に取り扱うことができ、ネットスーパーによる受注全体の95%を10分未満で処理することが可能だ。

担当スタッフは、「Alphabot」がピックアップした商品を確認し、利用者にこれを手渡す流れとなっている。

・ウォルマートの店舗で試験的に導入へ

ウォルマートでは、米ニューハンプシャー州セイラムの店舗に拡張した2万平方フィート(1860平方メートル)の店頭受取専用エリア兼配送センターに「Alphabot」を導入し、2018年10月1日から12月31日まで試験的に運用する計画。

市場調査会社のニールセンと食品マーケティング協会との共同調査によると、米国におけるネットスーパーの市場規模は2022年までに年間1000億ドル(約11兆1000億円)に達し、米国消費者の7割がネットスーパーを定期的に利用するようになると予測されている。

「Alphabot」のような人間のスタッフとの恊働を前提とした自動化ソリューションは、商品の受注から引き渡しまでのフルフィルメント業務における効率化に大いに寄与しそうだ。(文 松岡由希子)

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