・ロサンゼルスで電気トラックの実証実験に着手
UPSでは、電気、ハイブリッド、エタノール、天然ガスなど、代替燃料を用いた次世代型車両の導入に積極的に取り組んでおり、これまでにおよそ9300台の低排出ガス車を導入。
2018年2月に、電気トラック50台の導入について、米オハイオの電気トラックメーカー「Workhorse Group」との提携を発表したほか、2018年5月には、英テクノロジー企業「ARRIVAL」と共同で、ロンドンおよびパリでの電気トラック35台の実証実験に着手している。
このほど採用された「Thor Trucks」の電気中型トラックは、「Thor Trucks」が開発する軽量で耐久性の高いバッテリーが特徴で、1回の充電で約100マイル(約161キロメートル)を走行可能。
UPSは、実証実験を通じて、電気中型トラックの耐久性やバッテリー容量などを評価し、本格導入の是非を判断する方針だ。
・電気トラックの需要は2026年までに大幅増加の見込み
米市場調査会社「Navigant Research」では、電気中型トラックおよび電気大型トラックの年間販売台数が、2016年時点の約3万1000台から2026年までに33万2000台規模へと大幅に増加すると予測。このような市場動向を反映し、2017年以降、米テスラの「Tesla Semi」や独ダイムラーの「Freightliner eCascadia」など、新たな電気トラックが次々と発表されている。
運送業界におけるEV化は、今後、ますます加速していきそうだ。(文 松岡由希子)
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