そんなご夫婦をサポートする、強力なサービスが登場した。その名は「FamCook」。スマートフォンや、タブレットによって、自宅で料理を学べる料理教室アプリだ。
主なターゲットは、料理初心者のお父さんたちだという本アプリ。子育て世代からリタイア世代まで、幅広い年代の“パパさん”たちが、利用できるようになっている。
提供元は、家事シェアを目的としたデジタル事業を多く手掛けるFam-Time。代表取締役の西村 威彦(にしむら たけひこ)氏に、話を聞いた。
・教室でしか学べない料理のコツも同時に習得できる
Q1:まずは、このようなアプリを開発するに至ったきっかけから、お聞かせください。最も大きなきっかけとなったのは、私自身が共働きのサラリーマン時代に、ひんぱんに料理するようになったために、夫婦げんかが減ったことです。その後出会ったパパ料理研究家の滝村さんの、「パパには教室で料理をするよりも、自宅で料理を継続してほしい」という強い思いにも、共感しました。
私たちの持っているデジタル技術を使えば、自宅で家族のために調理しながら、料理教室でしか学べないコツも、同時に習得可能なアプリを作ることができます。そこから、(滝村さんと)一緒に、開発する運びとなりました。
Q2:「FamCook」とは、どんなアプリなのでしょうか。仕組みや特長など、詳細についてあらためて教えてください。
「FamCook」は、自宅で料理教室のレッスンを、受講できるアプリです。最大の特徴は、調理中に手が濡れてしまっても、操作ができるように、音声操作を搭載している点です。ユーザーの声に反応して、調理手順を音声、テキスト、画像などでナビします。
人が覚えにくい調味料の分量や、料理がおいしくなるポイントも、個別でナビします。料理にかかった時間も記録されるので、振り返りや、家族に手伝ってもらうポイントも、把握することができます。
・家族の笑顔を増やすために
Q3:現在、登録されているレシピはどれくらいあるのでしょうか。また、レシピが増えていく予定は、あるのでしょうか。現在、レシピは40種類ほどしかありません。これは、既存のレシピと異なり、初心者が苦労しそうな調理工程と、調理のコツを紐付けるため、プロのサポートを必要とするからです。
今後は、パパ料理研究家の滝村さんと、日本パパ料理協会のメンバーの協力を得ながら、コンテンツを増やしていく予定です。しかし、あくまで料理教室アプリですので、レシピに頼らず料理が作れる、“料理のポイント”を増やすことに、注力していくつもりです。併せて、協力してくれる人も、募集しています。
Q4:今後の展開について、教えてください。
誰でも簡単に、楽しく料理を学べて作れるサービスの実現に向けた機能を、追加提供していく予定です。個人の苦手分野にマッチした料理のコツの提案や、夫婦で協力し合って、一緒に料理するコツなどを提供していきます。
料理教室特有のコミュニティの機能についても、サービス展開してく所存です。「FamCook」がきっかけとなって、家庭内の家事シェアが楽しく(かつロジカルに)実践され、キッチンと食卓の笑顔を増やす世の中になるよう、デジタル技術を駆使して、加速させていくつもりです。
料理は毎日欠かすことのできない家事。夫婦で効率よく協力し合いながら、家族の幸せな時間を作ってほしい。、「FamCook(Family Cooking)」という名前には、西村氏のそんな思いが込められている。本アプリを上手に利用して、日々の暮らしを楽しんでみてはいかがだろうか。(取材・文 乾 雅美)
FamCook