1980年代初めから1990年代半ばまでに生まれた、“ミレニアル世代”と呼ばれる若い消費者層をターゲットとし、食料品や日用品を低価格でまとめ売りするスタイルが特徴だ。
・食料品や日用品をお得にまとめ買いできる通販サイト
コストコ(Costco)といえば、米国のほか、日本、英国、フランス、韓国など、12カ国で741店舗を運営する、会員制倉庫型卸売小売チェーン。年会費を支払った会員を対象に、食料品や日用品などの商品を箱売りや大容量パックで販売することで、コストを最小限に抑え、低価格を実現している。
「Boxed」は、この“コストコモデル”を応用し、年会費不要で、ウェブサイトもしくはスマホアプリから、食料品や飲料、日用品、ベビー用品、ペット用品などを、お得にまとめ買いできる仕組みを実装。
ハワイとアラスカを除く米国48州を対象エリアとし、注文から平均2日以内に商品が自宅などの指定場所に配送される。
2015年にはプライベートブランド「Prince & Spring」を立ち上げるなど、消費者ニーズを見据えた魅力ある品揃えも好評だ。
・日本のイオンも出資
購買頻度が高い“最寄り品”に絞り込み、インターネットに接続さえできればいつでもどこからでも注文でき、指定場所に届けてもらえる「Boxed」は、利便性や効率性を重視する多忙な米国の消費者から人気を集めてきた。2018年4月には、日本のイオン株式会社が出資するなど、米国内外の大手小売業者からも大いに注目されている。(文 松岡由希子)
Boxed