現在、フランスの首都パリ、ギリシャの首都アテネ、オランダ第2の都市ロッテルダムの欧州3都市でリリースされている。
・ユーザーの位置情報をもとにリアルタイムで熱中症リスクを評価
「Extrema」では、衛星データをベースに、気温や湿度、不快指数を予測して、熱波や猛暑の影響が高いエリアをリアルタイムで特定し、該当エリア周辺にいるユーザーに対して、熱中症への注意を喚起。このアプリをスマートフォンにダウンロードし、性別、年齢、慢性疾患の有無などを登録しておくと、ユーザーの位置情報をもとに熱中症リスクを評価し、そのリスクが高いと判断されたときはアラートが通知されるほか、最寄りの避暑スポットをマップで表示したり、熱中症の予防法をアドバイスしてくれる。
・今夏の欧州旅行は熱中症に十分注意しよう
日本では、7月中旬以降、東日本から西日本までの広い範囲で厳しい暑さとなっているが、欧州でも、平年値より3度から6度ほど気温の高い日が続いている。欧州では、異常気象にまつわる情報を一覧化したウェブサービス「Meteoalarm」も公開されているが、とりわけ「Extrema」は、都市部の居住者や旅行者に向けて、ピンポイントで熱中症予防のための情報をリアルタイムに提供しているのが特徴だ。
夏期休暇などを利用して欧州へ旅行する人は、これらのデジタルツールも効果的に活用し、旅先でも熱中症対策に十分留意してほしい。(文 松岡由希子)
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