最高スピードはマッハ2.47。2014年の事故以来、初のエンジン点火飛行テストとなった4月の飛行での最高速度はマッハ1.87で、宇宙旅行に向けて着々と開発が進んでいるようだ。
・ロケット燃焼42秒
VSS Unityは母機とともに米国モハべ空港を離陸し、高度4万6500フィート(約14キロ)で分離された。ロケットに着火し、そこからさらに上空へ。最高高度は17万800フィート(約52キロ)で、初めて中間圏(成層圏と熱圏の間)に突入した。ロケット燃焼時間は42秒だった。
・初めて中間圏に到達
動力飛行は4月に続き6月にも実施され、2014年の事故以来、今回が3回目となった。4月のテストでは速度はマッハ1.87、最高高度は8万4271フィート、6月はマッハ1.9、最高高度11万4500フィート。今回はマッハ2という大台を達成し、そして中間圏に到達した意義は大きい。
また、今回のテストは超音速の航空力学や熱力学に関するデータも収集されていて、それらを分析し、次のテストフライトに生かすとしている。
ヴァージングループのリチャード・ブランソン会長はかねてより「誰でも宇宙へ行ける時代にしたい」と語っていて、今回の動力飛行成功はそうした時代に向けて準備が着々と進んでいることを印象付けるものとなった。
Virgin Galactic