世界中でハイパーループ導入の検討が進む中で、大国・中国も最新の高速移動手段導入に動き出した。
・アブダビに続く商用化?
HTTは今年4月、アブダビに世界初の商用ハイパーループを建設することで合意したばかり。また中東だけでなく米国、そしてインドでもプロジェクトが進んでいる。中国の場合、外資企業が事業を展開するには地元自治体や地元企業と合弁会社を設立することが慣例となっていて、今回もその形式をとっている。出資比率は50:50で、HTTがデザインや技術面を担当し、地元側は法整備などを行う。
・技術開発区の近く
合弁会社はまず、貴州省東部に位置する銅仁市の技術開発区の近くに長さ10キロメートルのトラックを建設する。
技術開発区にはFoxconn、Microsoft、Qualcomm、Alibabaといった大企業が進出していて、まさに最新テクノロジーを試すのにうってつけの場所といえそう。
もちろん、全長10キロというのは短く、本格運用とはいえない。しかし、当然のことながら試験を重ねてトラックを延ばしていくことを視野に入れている。ハイパーループが中国の人々の足となる日はそう遠くないのかもしれない。
Hyperloop Transportation Technol0gies